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日本の思想史の特徴

 日本人は孤独に弱い。ものを考える人間は特に。だから”自分の頭でものを考える”は、すぐに”救済を求める”に行ってしまう。”自分の頭で結論を出す”くらいの我慢をすりゃいいのに、そういうことになる。それというのも、”個に関する思想”が鎌倉時代の”人間の内面に語りかける宗教=個人を救済する宗教”のレベルを、一歩も出ていないからである。
 私もとっても大胆なことを言うが、日本人は、「理屈であれこれ考える」ということに弱くて、「信じれば救われる」という方を選ぶ。これこそが日本の思想史の特徴であって、この特徴は、「日本の思想がまだ鎌倉仏教の影響力を十分に払拭していない」というところから生まれているはずなのだが、そういうことはまだあんまり言われていないような気がする。

(橋本治「宗教なんかこわくない!」マドラ出版)


| 大森日記 | 05:55 | comments(0) | -
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